3.1 Docker Engine
Docker Engine はDockerの「エンジン」、つまりコンテナを動作させる基本的なソフトウェアだよ。このエンジンはアプリケーションを分離されたコンテナ内で開発、デリバリー、実行するためのプラットフォームを提供するんだ。Docker Engine にはいくつかの重要なコンポーネントが含まれていて、Dockerの完全な機能性を保証してくれる。
Docker Engine は主に3つのパーツで構成されているよ:
- Docker Daemon: サーバープロセスだね。これはコンテナに関する主要な操作を実行してくれるよ。
- Docker API: Docker Daemonとプログラム的にやり取りするためのインターフェースだよ。
- Docker CLI: コマンドラインインターフェースで、Docker とやり取りするのに使うんだ。
Docker Engine の役割:
Docker Engine はコンテナのライフサイクルを管理するよ。例えば、作成、実行から削除までね。コンテナを分離する機能を提供していて、これにより1つのホスト上で複数のコンテナを競合なく実行することができるんだ。Docker Engine 複雑なアプリケーションやマイクロサービスをコンテナ内で動かすのを可能にして、開発、テスト、デプロイを簡単にしてくれる
。
Docker Engine の進化
Docker Engine はその登場以来、多くのバージョンアップと改善を経てきたよ。それぞれのアップデートでは新しい機能や性能の向上が追加されてきた。例えば、コンテナのオーケストレーション機能、Docker Swarm みたいなのが追加されて、コンテナクラスタの管理やアプリケーションのデプロイの自動化が可能になったんだ。
3.2 Docker Daemon
Docker Daemon — これはDockerのすべての操作を実行する主要なサーバープロセスだよ。バックグラウンドで動作して、コンテナ、イメージ、ネットワークや他のリソースの管理を担当してるんだ。
Docker Daemonの機能:
- コンテナの作成と管理: Docker Daemonはコンテナを作成、起動、停止、削除するリクエストを処理するんだ。コンテナの分離を確保して、それらの間でリソースを分配してるよ。
- イメージの操作: Docker Daemonはコンテナを作るために使われるイメージをダウンロードして保存する役割を持ってる。また、ディスクスペースの使用を最適化するためにイメージキャッシュを管理してるんだ。
- ネットワーク管理: Docker DaemonはDockerネットワークを作成して管理して、コンテナ同士や外部システムとのやりとりを可能にするんだ。柔軟性とセキュリティを提供するために、さまざまなネットワークドライバーや設定をサポートしてるよ。
- ストレージ管理: Docker Daemonはボリュームやその他のタイプのストレージを管理して、コンテナがデータを保存できるようにしてる。コンテナ内でのデータ管理を信頼性高く効率的に行ってるんだ。
Docker Daemonのアーキテクチャ
Docker Daemon はクライアント-サーバーのアーキテクチャを採用してるよ。クライアント(CLIやAPI)がDocker Daemonにコマンドを送信して、それを処理・実行する仕組み。DaemonはLinux、MacOSやWindowsなど、様々なOSで動作するんだ。
セキュリティへの役割:
Docker Daemonはコンテナのセキュリティを確保するうえで重要な役割を果たしてるよ。アクセス権、ネットワーク設定、コンテナの分離を管理して、潜在的な脅威や脆弱性を制限することができるんだ。namespaces(プロセスとリソースの分離技術)とcgroups(リソース管理メカニズム)を利用して、Docker Daemonはプロセスを分離し、コンテナによるリソースの使用を制御して安全な運用を実現してるよ。
3.3 Docker API
Docker API はプログラムインターフェースで、開発者やシステム管理者がコードを通じてDockerを操作できるようにするものだよ。RESTful (Representational State Transfer) というアーキテクチャスタイルに従って動作し、GET、POST、DELETEのような標準のHTTPリクエストでやり取りするんだ。それが、コンテナ関連の作業の自動化を簡単にしたり、Dockerを他のシステムやツールと統合するのにも役立つってわけ!
Docker APIの機能:
- コンテナ操作: Docker APIを使うと、コンテナの作成、起動、停止、削除、それからコンテナの状態やログを取得できるよ。
- イメージ操作: APIでコンテナイメージのダウンロード、作成、削除、管理を行うことができるね。
- ネットワーク操作: Dockerネットワークの作成と管理をAPIがサポートしていて、コンテナをネットワークに接続したり切り離したりできるのも便利。
- ストレージ管理: APIはデータ保存に使われるボリュームやその他の種類のストレージを管理する機能も提供しているよ。
Docker APIの使い方:
Docker APIはいろいろなプログラミング言語や自動化ツール(Python、Go、Javaなど)で使えるんだよね。このおかげで、コンテナ化アプリの開発、テスト、デプロイプロセスを自動化するためのスクリプトやアプリケーションを構築できるんだ。
Docker APIの使用例:
- CI/CD: コードの変更ごとに新しいコンテナを自動生成してテストする、継続的インテグレーションとデプロイのプロセスを自動化するよ。
- モニタリングとログ: モニタリングやログ管理システムと統合して、コンテナの状態を追跡したり、そのパフォーマンスを分析するんだ。
- オーケストレーション: Docker SwarmやKubernetesを使って、クラスタ内のコンテナを管理する。Docker APIでノードやコンテナ個々とやり取りできるよ。
3.4 Docker CLI
Docker CLI (Command Line Interface) — これはコマンドラインインターフェイスで、ユーザーがDocker Daemonとやり取りし、コンテナでさまざまな操作を実行できるようにするもの。Docker CLIは、ターミナルを通じてDockerを簡単かつ直感的に管理する方法を提供してくれるんだよ。
Docker CLIの主なコマンド:
Docker CLI は、コンテナ、イメージ、ネットワーク、ストレージに関するすべての基本的な操作を実行できる幅広いコマンドをサポートしているんだ。以下はその一部:
- docker run: イメージから新しいコンテナを起動する。
- docker build: Dockerfile から新しいイメージを作成する。
- docker pull: Docker Hub または他のレジストリからイメージをダウンロードする。
- docker push: ローカルのイメージをレジストリにアップロードする。
- docker ps: 実行中のコンテナのリストを表示する。
- docker stop: 実行中のコンテナを停止する。
- docker rm: 停止されたコンテナを削除する。
- docker network: Docker ネットワークを管理する。
Docker CLIの特徴:
- 使いやすさ: Docker CLIは直感的で使いやすいように設計されているよ。コマンドの構造は簡単で論理的だから、初心者でも利用できる。
- スクリプトと自動化: Docker CLIは、コンテナ関連のタスクを自動化するためのスクリプトを作成できる。これにより、大規模なコンテナクラスターの管理が簡素化されて、Dockerを他のツールやシステムと統合することが可能になる。
- 拡張性: Docker CLIはプラグインをサポートしていて、新しいコマンドを追加できる。これにより、さまざまな要件や使用シナリオに応じてDocker CLIを柔軟に調整できるんだ。
コンポーネント間の相互作用:
Docker CLIはDocker APIを通じてDocker Daemonとやり取りするよ。ユーザーがDocker CLIにコマンドを入力すると、そのコマンドはDocker Daemonに送られ、該当する操作が実行され、結果がCLIに戻される。この相互作用により、コンテナやDockerリソースを管理する強力で柔軟な方法が提供される。
Docker CLIの使用例:
- 開発: 開発者はDocker CLIを使って、分離された開発環境やテスト環境を手早く作成できるよ。これにより、異なるライブラリやフレームワークのバージョン間で簡単に切り替えられるんだ。
- 展開: 管理者はDocker CLIを使って、アプリケーションのサーバーやクラウド環境への展開を自動化できる。これにより、プロセスの安定性と予測可能性が確保される。
- デバッグとモニタリング: Docker CLIを使えば、コンテナのログに簡単にアクセスしたり、状態を確認したり、アプリケーションのデバッグを行うことができる。

Docker Engine、Docker Daemon、Docker API、そしてDocker CLIは、Dockerエコシステムにおける基本的なコンポーネントで、コンテナの機能と管理を提供するんだ。Docker Engineはシステムのコア部分で、Docker DaemonとDocker APIが含まれているよ。Docker Daemonはコンテナの作成と管理に関するすべての操作を実行し、Docker APIはDaemonとのやり取りのためのプログラムインターフェースを提供する。また、Docker CLIはさまざまなコマンドを実行するための便利なインターフェースを提供している。
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