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基本イメージの選択

Docker SELF
レベル 14 , レッスン 1
使用可能

7.1 ベースイメージ

ベースイメージは、Dockerイメージを作成する際に重要な役割を果たすよ。これらは構築の開始点を提供して、アプリケーションが動作する環境を定義するんだ。適切なベースイメージの選択と設定は、最終的なイメージのパフォーマンス、サイズ、安全性に大きく影響することがある。この講義では、Dockerのベースイメージをどう選択して設定するかを見ていこう。

ベースイメージ(または基礎イメージ) — 新しいDockerイメージを作成するための初期レイヤーとして使用されるDockerイメージのこと。最小限のオペレーティングシステムや必要なツールとライブラリ、もしくは完全に空っぽ(scratchイメージ)である場合もあるよ。ベースイメージの選択は、デフォルトでコンテナ内で利用可能なリソースやパッケージを決定するんだ。

ベースイメージの選択

ベースイメージを選択する際には、いくつかのポイントを考慮すべきだよ:

  1. イメージのサイズ: 小さいイメージはダウンロードが速く、ディスクスペースを節約し、アプリケーションのデプロイをスピードアップできるよ。
  2. サポートとアップデート: 定期的に更新される公式イメージを使用すれば、より高いセキュリティレベル、脆弱性の修正、安定した動作が期待できるよ。
  3. 互換性: ベースイメージには、アプリケーションが正しく動作するために必要なライブラリや依存関係が含まれているべきだよ。

人気のあるベースイメージ

1. Alpine Linux

超軽量なイメージで、約5MBしかないよ。最小限のオペレーティングシステムが必要なアプリケーションに最適だよ。でも、Alpineには多くの標準ライブラリが含まれていないから、いくつかのアプリケーションでは追加設定が必要になる場合があるよ。

dockerfile

FROM alpine:3.12

2. Debian/Ubuntu

より多機能なイメージで、多様なツールとライブラリが含まれているよ。これらは、より本格的な環境や、よく知られているLinuxの標準ライブラリを必要とする複雑なアプリケーションに適しているよ。

dockerfile

FROM ubuntu:20.04 

3. Official Language Images

プログラミング言語用の公式イメージ(Node.js、Python、Rubyなど)。これらのイメージには、対応する言語でアプリケーションを開発して実行するために必要な環境がすでに用意されているから、設定が簡単になるよ。

dockerfile

FROM node:14 

7.2 ベースイメージの設定

ベースイメージを選択した後、アプリケーションの要件に応じて設定する必要があるよ。設定には必要なパッケージのインストール、アプリケーションファイルのコピー、環境の設定が含まれるんだ。

例: Alpine Linux ベースのイメージ設定

dockerfile


# Alpine Linux ベースのイメージを使用
FROM alpine:3.12
        
# 必要なパッケージをインストール
RUN apk add --no-cache python3 py3-pip
        
# 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /app
        
# アプリケーションファイルをコピー
COPY . .
        
# 依存関係をインストール
RUN pip3 install -r requirements.txt
        
# アプリケーションを起動するコマンドを指定
CMD ["python3", "app.py"]

この例では、ベースイメージとしてalpine:3.12を使用していて、必要なパッケージをインストールし、アプリケーションファイルをコピーして依存関係をインストールしているよ。最終コマンドalpine:3.12がアプリケーションの起動方法を指定しているね。

例: Ubuntu ベースのイメージ設定

dockerfile


# Ubuntu ベースのイメージを使用
FROM ubuntu:20.04
        
# 更新して必要なパッケージをインストール
RUN apt-get update && apt-get install -y \
    python3 \
    python3-pip \
    && rm -rf /var/lib/apt/lists/*
        
# 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /app
        
# アプリケーションファイルをコピー
COPY . .
        
# 依存関係をインストール
RUN pip3 install -r requirements.txt
        
# アプリケーションを起動するコマンドを指定
CMD ["python3", "app.py"] 

このDockerfileはubuntu:20.04イメージを使用していて、Pythonとpipをインストールしているね。それから、アプリケーションファイルをコピーして、先ほどの例と同様に依存関係をインストールしているよ。

7.3 ベストプラクティス

ベースイメージを正しく選択して設定する方法:

1. 最小限のイメージを選ぶ: アプリケーションの要件を満たす中で、最も小さいイメージを選ぼう。これにより、最終的なイメージのサイズを縮小し、セキュリティを向上させることができるよ。

2. 不要なパッケージをインストールしない: 本当にアプリケーションに必要な依存関係だけをインストールして。これでイメージのサイズを削減し、潜在的な脆弱性の数を減らせるんだ。

3. パッケージマネージャーのキャッシュを掃除する: パッケージをインストールした後、一時ファイルやキャッシュを削除してイメージを軽くしておこう。

dockerfile


RUN apt-get update && apt-get install -y python3 python3-pip && rm -rf /var/lib/apt/lists/*

4. マルチステージビルドを使う: ビルドフェーズと実行フェーズを分離することで、より軽量でセキュアなイメージを作成できるよ。

Terminal

        
# ビルドステージ
FROM node:14 AS builder
WORKDIR /app
COPY package*.json ./
RUN npm install
COPY . .
RUN npm run build
        
# 最終ステージ
FROM nginx:alpine
COPY --from=builder /app/build /usr/share/nginx/html

5. イメージを定期的に更新する: 最新のセキュリティ修正やアップデートを取り入れるために、最新バージョンのベースイメージを使おう。

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