5.1 コマンド docker compose down
コマンド docker compose down
は、docker compose up
コマンドで生成されたすべてのリソースを停止し削除するために使用されるよ。これには、コンテナの停止、ネットワークとボリュームの削除(オプション指定された場合)、さらにイメージの削除(オプション)も含まれる。今回のレクチャーでは、docker compose down
コマンドの使い方、主なパラメータ、ベストプラクティスについて詳しく見ていこう。
docker compose down
コマンドの主な機能
- コンテナの停止:
docker compose up
を使って起動されたすべてのコンテナが停止される。 - コンテナの削除: 停止されたコンテナが削除される。
- ネットワークの削除: Docker Compose がコンテナ間のやり取りをサポートするために作成したネットワークが削除される。
- ボリュームの削除: オプションでコンテナが使用したボリュームを削除できる。
- イメージの削除: オプションでコンテナ作成に使用されたイメージを削除できる。
docker compose down
コマンドの構文
docker compose down [options]
ここで:
-
[options]
: コマンドの挙動をカスタマイズするための追加パラメータ。例:-
--volumes
: コンテナが使用したボリュームを削除。 -
--rmi all
: プロジェクトに関連するすべてのイメージを削除。 -
--rmi local
: レジストリからダウンロードされたものでないローカルイメージのみを削除。
-
5.2 コマンド docker compose down
の例
docker compose down
コマンドの使用例:
1. 全リソースの停止と削除
docker compose up
コマンドで作成された全リソースを停止および削除するには、以下のコマンドを使用します:
docker compose down
2. ボリュームの削除
コンテナで使用されているボリュームを削除するには、--volumes
オプションを追加します:
docker compose down --volumes
3. イメージの削除
コンテナ作成に使用されたイメージを削除するには、--rmi
オプションと以下の値のいずれかを追加します:
all
: プロジェクトで使用されたすべてのイメージを削除する。local
: ローカルでビルドされたイメージのみを削除する。
docker compose down --rmi all
5.3 コマンドのパラメータ docker compose down
docker compose down
の便利なパラメータ:
1. パラメータ -v
, --volumes
-v
と --volumes
パラメータは、サービスによって作成・使用されたボリュームをすべて削除します。これを慎重に使用してください。削除すると、これらのボリュームに保存されているデータがすべて失われます。
docker compose down --volumes
2. パラメータ --rmi
--rmi
パラメータは、コンテナの作成に使用されたイメージを削除します。次の値がサポートされています:
all
: プロジェクトで使用されたすべてのイメージを削除します。local
: ローカルでビルドされたイメージのみを削除します。
docker compose down --rmi all
3. パラメータ --remove-orphans
--remove-orphans
パラメータは、現在の compose.yaml
ファイルで定義されていないが、以前の Docker Compose 実行で作成されたコンテナを削除します。
docker compose down --remove-orphans
5.4 実践的なアドバイス
1. --volumes
パラメータの慎重な使用
--volumes
オプションでボリュームを削除すると、これらのボリュームに保存されているすべてのデータが失われます。このオプションを使用する前に、本当にこれらのデータを削除したいか確認してください。
2. 不要なイメージのクリーンアップ
--rmi all
パラメータを使用すると、すべてのイメージを削除してディスクスペースを空けるのに便利です。ただし、今後必要になる可能性があるイメージを削除しないように注意してください。
3. クリーンアップの自動化
docker compose down
コマンドを自動化スクリプトやCI/CDパイプラインに組み込んで、テストやデプロイ後にリソースを自動的にクリーンアップすることができます。
GO TO FULL VERSION