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コンテナの基本メトリクス

Docker SELF
レベル 21 , レッスン 1
使用可能

2.1 CPU

Dockerコンテナのモニタリングには、そのパフォーマンスと状態を評価するための重要なメトリクスの追跡が含まれる。考慮すべき主要なメトリクスには、CPU使用率、メモリ、ネットワーク、ディスクが含まれる。それぞれのメトリクスと、コンテナモニタリングにおける意味を詳しく見てみよう。

測定される内容:

  • CPU使用率のパーセンテージ: コンテナが利用可能なCPU時間のどれだけを使用しているかを示す。
  • 使用されているCPUの数: コンテナがどのくらいのCPUコアを使っているかを反映する。
  • CPUの平均負荷: 一定期間中のプロセッサの平均負荷を示す。

なぜ重要か:

  • パフォーマンス: 高いCPU負荷はコンテナの過負荷やパフォーマンスの問題を示す可能性がある。
  • 効率性: CPU使用率のモニタリングは、コンテナ間でのCPUリソース分配の最適化に役立つ。
  • ボトルネック: 高負荷のCPUを使用しているコンテナを特定することで、アプリケーションパフォーマンスのボトルネックを防ぐことができる。

分析の例:

もしコンテナが常に100%のCPUを使用している場合、それはスケーリングの必要性や、コンテナ内で動作しているアプリケーションコードの最適化が必要であることを示しているかもしれない。

2.2 メモリ

何が測定されるのか:

  • 使用中のメモリ量: コンテナが使用しているメモリの量。
  • ピークメモリ使用量: 一定期間内でコンテナが使用した最大のメモリ量。
  • キャッシュとバッファのメモリ: キャッシュとバッファのために使用されているメモリ量で、必要に応じて解放可能なメモリ。

なぜ重要なのか:

  • メモリリークの回避: メモリの監視は、コンテナの停止やパフォーマンスの低下を引き起こす可能性のあるリークを発見するのに役立つ。
  • リソースの計画: メモリ使用状況を把握することで、コンテナのためのリソースを適切に計画・割り当てることができる。
  • 安定性: 過剰なメモリ使用はシステムがプロセスを終了 (OOM killer) する原因となり、アプリケーションの安定性に影響を与える可能性がある。

分析の例:

もしコンテナが徐々にメモリ使用を増加させ、解放しない場合、これはアプリケーション内のメモリリークを示している可能性があり、開発者の介入が必要となる。

2.3 ネットワーク

測定内容:

  • 受信トラフィック量: ネットワークインターフェースを通じてコンテナが受信したデータ量。
  • 送信トラフィック量: ネットワークインターフェースを通じてコンテナが送信したデータ量。
  • ネットワークエラー: パケットの紛失や損傷などのネットワークエラーの数。

重要な理由:

  • ネットワーク性能: 高トラフィックは、コンテナ間ネットワークの最適化が必要であることを示す可能性がある。
  • 問題診断: 頻繁なネットワークエラーは、ネットワークやコンテナの設定に問題がある可能性を示す。
  • セキュリティ: 異常なネットワークトラフィックは、潜在的な攻撃やセキュリティ侵害を示すかもしれない。

例としての分析:

例えばコンテナが異常に高い送信トラフィック量を示している場合、それはデータ漏洩の試みやネットワーク設定に関する問題を示している可能性がある。

2.4 ディスク

測定内容:

  • 使用されているディスク容量: コンテナが使用しているディスク容量の量。
  • 入出力 (I/O) 操作の数: コンテナによって実行される読み取りおよび書き込み操作の数。
  • ディスクのスループット: ディスクへのデータの読み書き速度。

重要な理由:

  • 入出力パフォーマンス: I/O 操作の数が多いと、コンテナの動作が遅くなり、アプリ全体のパフォーマンスに影響を与える可能性がある。
  • ストレージ管理: ディスクスペースの使用状況を理解することで、ディスクの容量不足を防ぎ、ストレージ容量を管理するのに役立つ。
  • 最適化: ディスク操作を監視することで、重い I/O プロセスを特定して最適化するのを助ける。

分析例:

コンテナが常に大量の書き込み操作を行っている場合、それはリソースの非効率な使用を示しているか、ディスクへの負荷を軽減するためにアプリケーションを最適化する必要性を示している可能性がある。

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