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pandasのメソッドを使ってレポートのためのデータを準備しよう

Python SELF JA
レベル 28 , レッスン 3
使用可能

1. レポートのためのデータ構造化

レポートを作成するときは、ただデータをきれいな形式で詰め込むだけではありません。情報をわかりやすく、アクセスしやすくすることが重要です。データの準備は、レポートがどれだけ簡単かつ迅速に理解されるかに直接影響を与えます。

ピボットテーブル:レポートの万能ツール

ピボットテーブルはデータを要約・集計し、表示するための強力な方法で、Excelの分析でよく使われます。pandasを使えば、pivot_tableメソッドで簡単にピボットテーブルを作成できます。簡単な例を見てみましょう。

例えば、こんな店舗の売上データがあるとしましょう:

Python

import pandas as pd

data = {
    '商品': ['オレンジ', 'りんご', 'バナナ', 'オレンジ', 'バナナ', 'りんご'],
    '月': ['1月', '1月', '1月', '2月', '2月', '2月'],
    '売上': [150, 200, 250, 130, 180, 210]
}

df = pd.DataFrame(data)

各商品の月別売上合計を表示するピボットテーブルを作るには、pivot_tableを使います。

Python

pivot_df = df.pivot_table(values='売上', index='商品', columns='月', aggfunc='sum')
print(pivot_df)

この簡単な例は、カテゴリーや日付ごとにデータを素早く集計する方法を示しており、レポートの理想的な基礎となります。

2. データ準備のためのpandasメソッドの活用

メソッド pivot_table

pivot_tableメソッドは非常に柔軟で、データの合計だけでなく、mean(平均)やcount(カウント)などの他の集計関数も適用できます。売上の平均値を表示するデータに変換する方法を見てみましょう。

Python

pivot_mean_df = df.pivot_table(values='売上', index='商品', columns='月', aggfunc='mean')
print(pivot_mean_df)

メソッド crosstab

pandasのcrosstabメソッドはピボットテーブルに似ていますが、頻度を計算するために使用されます。たとえば、各商品の異なる月での販売回数を数える場合を考えてみましょう。

Python

cross_df = pd.crosstab(df['商品'], df['月'])
print(cross_df)

このメソッドは、カテゴリー間のデータの分布を調査したり、イベントの頻度を分析したりする場合に役立ちます。

3. 多次元インデックスを使ったデータ表示の設定

多次元インデックス

そう、pandasを使えば2次元データを超えて多次元インデックスを使用できます。これは、複数のレベルの集計を含むデータを表示するのに便利です。たとえば、データセットに「年」を追加して多次元インデックスを作成してみましょう。

Python

data['年'] = [2023, 2023, 2023, 2024, 2024, 2024]
df = pd.DataFrame(data)

multi_pivot_df = df.pivot_table(values='売上', index=['年', '商品'], columns='月', aggfunc='sum')
print(multi_pivot_df)

これで、データは年と商品ごとに集計され、より情報価値が高まります。

4. 実践と分析

ここまで学んだことを実践してみましょう。課題:販売レポートのためのデータ準備をしてみてください。

以下のような販売データがあると仮定します:

Python

data = {
    '商品': ['オレンジ', 'オレンジ', 'りんご', 'りんご', 'バナナ', 'バナナ'],
    '月': ['1月', '2月', '1月', '2月', '1月', '2月'],
    '年': [2023, 2023, 2024, 2024, 2023, 2024],
    '売上': [150, 200, 180, 220, 120, 130]
}

df = pd.DataFrame(data)

各商品の月ごとの売上合計を示し、年ごとの合計データを含むピボットテーブルを作成してください。

Python

pivot_total_df = df.pivot_table(values='売上', index=['年', '商品'], columns='月', aggfunc='sum', margins=True, margins_name='合計')
print(pivot_total_df)

この「合計」行は、すべてのカテゴリーの合計を示し、完全な概要を得るために役立ちます。

5. データ表示と分析のための戦略に関する議論

pandasを使ったレポート用データの準備は、単なる数学ではなくアートでもあります。重要な部分は、単純な合計を持つ表から複雑なグラフまで、最も情報価値のある表示方法を選択することです。現実の世界では、このような構造化は、現在のパフォーマンスを理解するだけでなく、合理的な意思決定を行う上でも役立ちます。退屈な数列を明確な状況に変える魔法使いの役割を果たすことになるかもしれません。

自動化されたレポート準備の達人になりたいなら、pandasの可能性を忘れずに、いろいろなメソッドやテクニックを試してみてください。このスキルは、分析レポートの作成だけでなく、面接や将来のキャリアにおいても役立ちます。データの世界に飛び込み、あなたのレポートをカラフルで情報価値が高く、理解しやすいものにしてください!

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