WHERE の使い方 WHERE を使ったデータの更新と削除

例えば、君がデータベース管理者で、レコードを変更したり削除したりしなきゃいけないとする。でも、もし間違って 全部 更新や削除しちゃったらどうする？WHERE 演算子は、そんな大惨事を防ぐための「保険」みたいなもの。どの行を対象にするか、ピンポイントで指定できるんだ。

例えば：

UPDATE students
SET status = '卒業';

このクエリは テーブル内の全ての行 を students で更新しちゃう。もし間違えて「卒業」じゃなくて status = '退学' にしちゃったら…やばいよね？これを防ぐために、必ず WHERE で 条件 を指定して、どの行を更新・削除するか決めるんだ。

WHERE 条件の書き方

WHERE は、演算子が適用される行をフィルタするために使う。UPDATE や DELETE で使えるよ。書き方はこんな感じ：

UPDATE の場合：

UPDATE テーブル
SET column1 = value1, column2 = value2
WHERE 条件;

DELETE の場合：

DELETE FROM テーブル
WHERE 条件;

WHERE を書かないと、テーブルの全行が対象になっちゃう。だから、いじりたくないデータまで変えちゃわないように、必ず条件をつけよう。

比較演算子の使い方

WHERE の条件を作るには、比較演算子を使うよ。主なものを見てみよう：

例：学生のステータスを更新する

21歳より上の学生を「卒業生」としてマークしたい場合はこう：

UPDATE students
SET status = '卒業'
WHERE age > 21;

例：18歳未満の学生を削除する

もし未成年の学生が間違って登録されてたら、こうやって削除できる：

DELETE FROM students
WHERE age < 18;

論理演算子で複雑な条件を作る

複数の条件で行をフィルタしたいこともよくある。例えば、18歳より上で、かつプログラミングコースの学生だけを更新したいとき。そんな時は論理演算子 AND, OR, NOT を使うよ。

論理演算子：

例：18歳以上のプログラミング学生だけを更新

UPDATE students
SET status = '上級'
WHERE age > 18 AND course = 'Programming';

例：18歳未満または「歌」コースの学生を削除

DELETE FROM students
WHERE age < 18 OR course = 'Singing';

大惨事を防ぐために

実行前に必ず条件を確認しよう！

WHERE なしでクエリを書くと、PostgreSQL は テーブルの全行 に対して実行しちゃう。例えば：

DELETE FROM students;
-- うわ！studentsテーブルの全レコードが消えた！

こんな事態を防ぐには、WHERE をつけよう：

DELETE FROM students
WHERE student_id = 123;

アドバイス：条件がどんな影響を与えるか不安なときは、まず SELECT で確認しよう。例えば：

SELECT * FROM students
WHERE student_id = 123;

ちゃんと選択できてるのを確認したら、UPDATE や DELETE を実行しよう。

実践例

例1：学生のステータスを更新

例えば、こんな students テーブルがあるとする：

18歳より上のプログラミング学生を「Intermediate」にしたい：

UPDATE students
SET status = 'Intermediate'
WHERE age > 18 AND course = 'Programming';

結果：

例2：退学した学生を削除

今度は、特定のコースの学生を削除したいとする。例えば「History of Arts」コースの学生。テーブルは：

「History of Arts」コースの学生を削除：

DELETE FROM students
WHERE course = 'History of Arts';

例3：条件なしで更新（なぜ危険か）

もしこう書いたら：

UPDATE students
SET status = '卒業生';

全員 が卒業生になっちゃう。だから WHERE は絶対使おう！

もともとこんなテーブルだったとする：

UPDATE を WHERE なしで実行した後：

😬 ね？全員のステータスが変わっちゃった。バックアップがなかったら取り返しがつかないことも。だから WHERE はマジで大事！

注意点と落とし穴

WHERE は超便利だけど、初心者がやりがちなミスもある：

• 条件なし： WHERE を忘れると全行が対象になる。
• 間違った条件： 例えば age = 19 と書くべきところを age < 19 にしちゃうと、違うデータをいじっちゃう。
• 複雑な条件： AND と OR の優先順位を間違えると、予想外の結果になる。分かりやすくするためにカッコを使おう：

  DELETE FROM students
  WHERE (age > 18 AND course = 'Programming') OR course = 'Mathematics';
  

自分や仲間が分かりやすいようにクエリを書こう。

これで WHERE を使って安全・確実にデータを更新・削除できるようになったね。このツールはデータベース作業の最強の味方。条件は念入りにチェックして、後悔しないようにしよう！