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データのバルクロード時によくあるミス

SQL SELF
レベル 24 , レッスン 4
使用可能

PostgreSQLでのバルクロードは、まるでテトリスみたいなもんだよ。全部のピース(データ)がテーブル(データベース構造)にピッタリはまらないといけない。でも、ゲームと同じで、よくミスが起きて、処理が遅くなったり、最悪クラッシュしたりする。データ型の不一致、エンコーディングの問題、重複レコード、時にはアクセス権限のエラーなんかにぶつかることもあるよ。

どんなミスがあるのか、どうやって見つけて防ぐのか?今日はよくある問題を詳しく解説するから、バルクロードの達人になろう!

データ構造の不一致エラー

データ型の問題

データをロードするとき、こんなエラーがよく出るよ:

ERROR:  整数型のための無効な入力構文: "abc"
CONTEXT:  COPY students, line 3, column age: "abc"

これは、CSVファイルのデータがカラムの期待される型と合ってないときに起きる。例えば、ageカラムには数字が必要なのに、データに"abc"みたいな文字列が入ってる場合。PostgreSQLはテキストを数字に変換できないから、ロードが止まっちゃう。

どうやって防ぐ?

  1. ロード前にCSVファイルをチェックしよう。ExcelやPythonで作業してるなら、全部のカラムが期待される型になってるか確認してね。
  2. もしエラーが出ても、いったん全部のカラムをTEXT型にした中間テーブルにロードしてから変換するのもアリ:
UPDATE temp_students
SET age = CAST(age AS INTEGER)
WHERE age ~ '^\d+$';

カラムが足りない

テーブルの構造とCSVファイルのデータが合ってないと、PostgreSQLはエラーを出す。例えば:

ERROR:  カラム "email" のデータがありません
CONTEXT:  COPY students, line 2: "John,Doe,21"

これは、CSVファイルのヘッダーやカラムの順番がテーブル構造と違うときによく起きる。

どうやって防ぐ? COPYコマンドを使うときは、必ず埋めたいカラムのリストを指定しよう:

COPY students (first_name, last_name, age)
FROM '/path/to/file.csv' 
DELIMITER ',' 
CSV HEADER;

エンコーディングエラー

エンコーディングの違いによる問題

CSVファイルがUTF-8以外(例えばWindows-1251)で保存されてると、PostgreSQLはファイルをうまく読めない。特にキリル文字が入ってるときはエラーが出やすい:

ERROR:  "UTF8"エンコーディングのための無効なバイトシーケンス: 0xd0
CONTEXT:  COPY students, line 1

どうやって防ぐ?

  1. CSVファイルがUTF-8で保存されてるか確認しよう。
  2. 無理なら、ロード時にエンコーディングを指定しよう:
COPY students FROM '/path/to/file.csv'
DELIMITER ',' 
CSV HEADER 
ENCODING 'WIN1251';

ファイルアクセスエラー

アクセス権限の問題

COPYコマンドを使う場合、PostgreSQLがロードするファイルにアクセスできないとダメ。ファイルにアクセスできないと、こんなエラーが出る:

ERROR:  読み込み用にファイル "/path/to/file.csv" を開けませんでした: Permission denied

または:

ERROR:  そんなファイルやディレクトリはありません

どうやって防ぐ?

  1. PostgreSQLがファイルにアクセスできるか確認しよう。Linuxならパーミッションの問題かも。アクセス許可を与えるにはchmodコマンドを使おう:
    chmod 644 /path/to/file.csv
    
  2. ローカルPCで作業してるなら、\COPYコマンドを使うといいよ。COPYじゃなくてね。

重複データの問題

UNIQUE制約(例えばユニークID)があるテーブルにデータをロードすると、重複でエラーになることがある:

ERROR:  duplicate key value violates unique constraint "students_pkey"
DETAIL:  Key (id)=(1) already exists.

これは、CSVファイルに重複レコードがあったり、すでにテーブルに同じデータがある場合に起きる。

どうやって防ぐ?

  1. ON CONFLICTオプションを使って重複値を処理しよう:
    INSERT INTO students (id, first_name, last_name)
    VALUES (1, 'John', 'Doe')
    ON CONFLICT (id) DO NOTHING;
    
  1. COPY\COPYを使う場合は、一時テーブルにデータをロードしてから、重複処理しつつ本テーブルにINSERTしよう。

空値エラー

PostgreSQLでは、NOT NULL制約があるカラムには空値を入れられない。CSVファイルに空カラムがあると、こんなエラーが出る:

ERROR:  カラム "email" にnull値が入っていてnot-null制約に違反しています

どうやって防ぐ?

  1. CSVファイルに必須カラムの値が全部入ってるか確認しよう。
  2. 空値を許したいなら、NOT NULL制約を外すか、デフォルト値を設定しよう:
ALTER TABLE students ALTER COLUMN email SET DEFAULT 'unknown@example.com';

ログ記録のエラー

エラー情報が残らない

大きなファイルをロードするなら、エラー情報を残すのが大事。でも、COPYコマンドはデフォルトでログ機能がないんだ。

どうやって防ぐ? エラー用のテーブルを作って、そこに不正なレコードを記録するようにしよう:

COPY students FROM '/path/to/file.csv'
DELIMITER ',' 
CSV HEADER
LOG ERRORS INTO error_log
REJECT LIMIT 100;

エラー防止のまとめ

  1. ロード前に必ずデータを分析・チェックしよう。
  2. 一時テーブルを使ってデータを事前処理しよう。
  3. エラーログを有効にして、ちゃんと分析しよう。
  4. 衝突や不一致があったら、ON CONFLICTや中間テーブルを使おう。
  5. ファイルのエンコーディングやサーバー設定も確認しよう。

バルクロードは難しいこともあるけど、ちゃんとやれば速くて信頼できて効率的な処理ができるよ。新しいスキルを試したい?大きなCSVファイルをテスト用DBにロードして、全部ちゃんと入ったか確認してみて!

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