まずは身近な例から始めよう。たとえば、自分がカフェのオーナーだとするよ。毎日お客さんが来て、注文して、そのデータを記録してる。しばらくしたら、こう思うはず:「どのドリンクが一番人気?」「ここ3ヶ月の平均チェックはいくら?」「どの曜日が一番売上高い?」
こういう疑問がまさに分析の課題だよ。分析っていうのは「データの山」を役立つ情報に変えること。DBの中で分析をやるのは魔法じゃなくて、こういう質問に答えるためのツールセットなんだ。
分析がよく解決する課題はこんな感じ:
- 主要メトリクスの分析(たとえば売上、平均チェック、注文数とか)。
- レポート作成:テーブル、グラフ、チャートなど。
- トレンドのモニタリング:指標が時間とともにどう変化するか。
- データの比較(たとえば、ある地域と別の地域の比較)。
これは、ちゃんとしたビジネス判断をしたり、プロセスを最適化したり、将来の結果を予測したりするのに大事なんだ。
分析でのPL/pgSQLの役割
じゃあ、なんで分析にPL/pgSQLが向いてるの?Excelにデータをエクスポートして計算すればいいんじゃない?って思うよね。確かにそうだけど…
PL/pgSQLなら:
- 計算を自動化できる。毎回手作業でやるより、自動化した方が楽だよね?
- 大量データをサーバー側で処理できる。レポートをサーバーで作れば、クライアントアプリに大量データを送る必要がなくなる。
- 負荷を抑えて強力なクエリが書ける。大きなテーブルでもサクッと効率よく処理できる。
たとえば、毎日自動で売上レポートを作ってテーブルに保存しておけば、手作業でやる必要がなくなるよ。
分析自動化にプロシージャを使うメリット
手作業で分析する流れ:
- DBからデータを取る。
- どこかの表計算ソフトで処理する。
- 結果を保存する。PL/pgSQLで自動化する場合:
- 一度プロシージャを書くだけ。
- スケジュールで実行する。
- あとは結果を楽しむだけ。
全然実用性が違うよね? :)
分析関数で解決できる課題例
分析関数でどんなことができるのか、いくつか例を挙げるね。これを見れば、分析関数が抽象的なものじゃなくて、めっちゃ便利なツールだってわかるはず!
主要メトリクスの計算
主要メトリクスは、ビジネスの状態を評価するための指標だよ。たとえば:
- 平均チェック:お客さんが平均でいくら使うか。
- 特定期間の注文総数。
- 商品カテゴリごとの売上。
平均チェックを出すSQLクエリの例:
SELECT
SUM(order_amount) / COUNT(*) AS average_order
FROM
orders
WHERE
order_date > CURRENT_DATE - INTERVAL '3 months';
時系列やトレンドの作成
たとえば、日ごとの売上がどう変化してるか知りたいとき。日付ごとにデータを集計して、時系列を作ることができるよ。
SELECT
order_date,
SUM(order_amount) AS daily_sales
FROM
orders
GROUP BY
order_date
ORDER BY
order_date;
期間ごとのデータ比較
今度は、10月と9月の売上を比較したいとする:
SELECT
EXTRACT(MONTH FROM order_date) AS month,
SUM(order_amount) AS total_sales
FROM
orders
WHERE
order_date BETWEEN '2023-09-01' AND '2023-10-31'
GROUP BY
EXTRACT(MONTH FROM order_date);
こうやって比較すれば、「月ごとに何が変わった?」「なんで9月の方が良かった?」「それとも逆?」みたいなことがわかるよ。
リアルな現場でどう使う?
実際の現場では、分析はこんなシナリオで使われてる:
- マーケティング:どのチャネルが一番お客さんを連れてくるか知るため。
- ファイナンス:収益や損失の計算、予測のため。
- ソフトウェア開発:アプリのパフォーマンス分析のため。
- ゲーム業界:ユーザー行動の分析やパーソナライズ提案のため。
これで分析関数がなんで必要なのかわかったよね。次のレクチャーでは、ウィンドウ関数や集約関数を使ったレポート作成など、技術的な部分に入っていくよ。今のうちに「自分ならどんなメトリクスを分析したいか」「それが自分のプロジェクトにどう役立つか」考えてみて!
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