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分析用プロシージャ作成時によくあるミスの分析

SQL SELF
レベル 60 , レッスン 4
使用可能

今日は、このPL/pgSQLの壮大な旅を締めくくるために、はっきりさせておこう。分析用プロシージャでミスは避けられないんだ。なぜかって?分析って大量データや複雑な計算、時にはかなりトリッキーな条件を扱うからさ。クエリやプロシージャが複雑になるほど、ちょっとしたミスで結果が変になる迷路みたいなもんだよ。

でも安心して。ほとんどのミスはありがちで、予測もできる(そして防げる)。一つずつ見ていこう。

1. 重要なカラムにインデックスがない

インデックスって、データベース界のナビみたいなもん。なかったら、DBはテーブルの全行を徒歩で探しに行く羽目になる。小さいテーブルならまだしも、データが何百万行にもなったら、クエリはPentium IIIのWindows XPより遅くなるよ。

例えば、注文テーブルがあって、先月の売上を計算したいとする:

SELECT SUM(order_total)
FROM orders
WHERE order_date >= CURRENT_DATE - INTERVAL '1 month';

order_dateカラムにインデックスがなければ、PostgreSQLはテーブル全体をスキャン(Seq Scan)する。これ、ほぼ確実に遅い。

解決策:インデックスを使おう!コマンドはこれだけ:

CREATE INDEX idx_order_date ON orders (order_date);

これでPostgreSQLはorder_dateでサクッと検索できるようになる。

非効率なクエリの使用

一見キレイなクエリでも、実はコンクリートブロックでドアを開けようとしてるようなもんだったりする。例えば、JOINで済むのにサブクエリを使ったり、無駄なフィルタをかけたり。

例えばこんな感じ:

SELECT product_id, SUM(order_total)
FROM orders
WHERE product_id IN (SELECT id FROM products WHERE category = 'electronics')
GROUP BY product_id;

こうした方がいい:

SELECT o.product_id, SUM(o.order_total)
FROM orders o
JOIN products p ON o.product_id = p.id
WHERE p.category = 'electronics'
GROUP BY o.product_id;

これでPostgreSQLは毎回サブクエリを実行しなくて済むし、めっちゃ速くなる。

一時テーブルの構造ミス

一時テーブルはうまく使えば超便利。でも必要なカラムやインデックスを忘れると、ボトルネックになってプロシージャ全体が遅くなる。

例を挙げるね。中間計算用の一時テーブルを作る:

CREATE TEMP TABLE temp_sales AS
SELECT region, SUM(order_total) AS total_sales
FROM orders
GROUP BY region;

でも後でtotal_salesカラムでフィルタしたいのに、インデックスがない。

一時テーブルを使う前に、どう使うか考えよう。カラムでフィルタするなら、インデックスを追加:

CREATE INDEX idx_temp_sales_total_sales ON temp_sales (total_sales);

計算ミス(例えばゼロ割り)

ゼロ割りは分析あるある。SQLはこのミスを見逃してくれない。エラーでクエリが止まるだけ。

例えば、注文の平均金額を計算したいとする:

SELECT SUM(order_total) / COUNT(*) AS avg_order_value
FROM orders;

ordersテーブルにデータがなかったら、ゼロ割りでエラーになる。

この問題を避けるには、カウンタがゼロの時を処理しよう:

SELECT
    CASE 
        WHEN COUNT(*) = 0 THEN 0
        ELSE SUM(order_total) / COUNT(*)
    END AS avg_order_value
FROM orders;

ログや実行管理の欠如

PL/pgSQLのプロシージャは複雑になりがち。中間計算から最終レポートまで、いろんなステップがある。どこかでコケた時、ログがなければどこで何が起きたか分からないよ。

例えば、メトリクス計算用のプロシージャを作ってて、各ステップで期待通りのデータかチェックしないと、途中で予想外のデータ(空テーブルとか)にぶつかって全部落ちる。

これを防ぐには、重要なステップごとにログを入れよう。例えば:

RAISE NOTICE '売上計算開始';
-- ここにコード...

RAISE NOTICE 'モジュール % 正常終了', モジュール;

もっと複雑なプロシージャなら、専用のテーブルにログを保存した方がいい:

CREATE TABLE log_analytics (
    log_time TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP,
    log_message TEXT
);

プロシージャ内でこう追加:

INSERT INTO log_analytics (log_message)
VALUES ('プロシージャ正常終了');

最適化不足によるパフォーマンス問題

最適化はクエリだけじゃなく、プロシージャ自体にも大事。たくさんのユーザーが使うなら、実行がシステムのボトルネックになることも。

例えば、全地域のメトリクスを再計算するプロシージャがあるけど、実は一つの地域だけでいい場合:

CREATE OR REPLACE FUNCTION calculate_sales()
RETURNS VOID AS $$
BEGIN
    -- 全地域の再計算
    INSERT INTO sales_metrics(region, total_sales)
    SELECT region, SUM(order_total)
    FROM orders
    GROUP BY region;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;

これだと無駄な負荷がかかる。

どうする?地域をパラメータで渡して、必要なデータだけ処理しよう:

CREATE OR REPLACE FUNCTION calculate_sales(p_region TEXT)
RETURNS VOID AS $$
BEGIN
    INSERT INTO sales_metrics(region, total_sales)
    SELECT region, SUM(order_total)
    FROM orders
    WHERE region = p_region
    GROUP BY region;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;

これで不要なデータを処理せず、クエリも速く終わる。

パフォーマンス分析ツールの無視

EXPLAIN ANALYZEみたいなツールは、クエリがどこで詰まってるか教えてくれる頼れる相棒。プロシージャを書いてもパフォーマンスを分析しないのは、オシロスコープなしで量子コンピュータをプログラムするようなもん。動いてるけど、何が起きてるか誰も分からない。

例を挙げるね。このクエリの問題はEXPLAIN ANALYZEですぐ分かる:

SELECT *
FROM orders
WHERE EXTRACT(YEAR FROM order_date) = 2023;

このクエリは非効率。EXTRACT()関数を使うとインデックスが効かなくなる。

こうやって解決しよう。クエリを分析して:

EXPLAIN ANALYZE
SELECT *
FROM orders
WHERE order_date >= DATE '2023-01-01' AND order_date < DATE '2024-01-01';

よくあるミスをどう防ぐ?

ミスを防ぐには、こんなプラクティスを守ろう:

  1. フィルタやJOINに使うカラムにはインデックスを貼る。
  2. クエリを最適化する:無駄なサブクエリをなくして、JOINを使う。
  3. 実行ログを残す。何かあった時のデバッグが楽になる。
  4. 必ずEXPLAIN ANALYZEみたいなツールでプロシージャをチェックする。
  5. パフォーマンス問題を感じたら、パーティショニングやクエリロジックの見直しも検討しよう。

これで、遅いクエリのせいでアナリストがコーヒーマシンもWi-Fiも使えなくなる…なんて事態を未然に防げるはず!

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