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ファイルシステムのナビゲーション: コマンド ls, cd, pwd

Docker SELF
レベル 1 , レッスン 5
使用可能

ファイルシステムのナビゲーション: コマンド ls, cd, pwd

1. Linuxファイルシステムの構造

Linuxはテキストベースのオペレーティングシステムで、すべてがファイルとして表現されているんだ。そう、ハードディスクやウェブカメラ、ネットワークといったデバイスも、ある種のファイルなんだよ。だから、Linuxファイルシステムを移動するスキルは超重要!これがないと次のステップに進めないよ。現実の生活で、家の中でどこがキッチンで、どこが寝室か迷子にならないようにするのと同じだよ。

この講義では、Linuxファイルシステム内を移動するための基本的な3つのコマンド、ls, cd, pwdについて学ぶよ。

でも、その前にLinuxのファイルシステムについて少し理解しよう。Linuxのファイルシステムは木構造になっているんだ。つまり、すべてのファイルとディレクトリが階層的に配置されているんだよ。この"ピラミッド"の一番上のポイントはルートディレクトリと呼ばれていて、/で示されているんだ。

主なディレクトリ:

ディレクトリ 説明
/ ルートディレクトリ。ここからすべてが始まる。
/home ユーザーのホームディレクトリ。例: /home/あなたの名前
/etc システム設定ファイル。必要がない限り触らないで。
/var ログや一時ファイルのような動的データ。
/tmp 一時ファイル。システムによって定期的に削除される。
/dev システムに接続されているデバイス(例: ハードディスク, USB)。
/mnt 外部デバイス(USB, ネットワークドライブなど)のマウントポイント。

絶対パスと相対パス

  • 絶対パスはルート/から始まる。例: /home/student/documents
  • 相対パスは現在のディレクトリから始まる。例: documents/file.txt

Linuxファイルシステムがどんなものか分かったところで、さっそくコマンドについて見ていこう。


2. コマンド pwd: 今どこにいるの?

pwdは "print working directory"(現在の作業ディレクトリを表示)を意味するよ。このコマンドは人生の重要な哲学的な質問、「今どこにいるの?」に答えるんだ。

使い方の例

$ pwd
/home/student

コマンドの出力は、今studentユーザーのhomeディレクトリにいることを示しているよ。

なんで必要なの?

もしディレクトリの階層で迷ってしまったら、pwdコマンドがコンパスの役割を果たすよ。知らないファイル構造を探索している時や、大規模なプロジェクトで作業している時に特に役立つんだ。


3. コマンド ls: ここには何があるの?

ls — ディレクトリの内容を見るためのコマンドだよ。このコマンドを使うと、現在のディレクトリにあるファイルやフォルダが見えるんだ。まるでクローゼットを開けて中にどんなものが入っているか見るみたいな感じ。

使い方の例

$ ls
Documents  Downloads  Pictures  Videos

ここでは、現在のディレクトリにDocuments, Downloads, Pictures, Videosというフォルダがあることがわかるよ。

便利なオプション

  1. -l — 各ファイルの詳細な情報を表示する:

    $ ls -l
    drwxr-xr-x 2 student student 4096 Oct 21 10:00 Documents
    -rw-r--r-- 1 student student  234 Oct 21 09:45 notes.txt
    

    ファイルの種類、アクセス権、オーナー、グループ、サイズ、更新日、そしてファイル名が見えるよ。

  2. -a — 隠しファイルも表示する (例えば.bashrcのようなドットで始まるファイル):

    $ ls -a
    .  ..  .bashrc  Documents  Downloads
    
  3. -h — サイズをわかりやすい形式で出力する (例えばKB, MBなど):

    $ ls -lh
    -rw-r--r-- 1 student student 4.0K Oct 21 10:00 file.txt
    

オプションの組み合わせ

オプションを組み合わせることもできるよ。例えば:

$ ls -lha

4. コマンドcd: ファイルシステムを移動する

cd(change directory)コマンドで、あるディレクトリから別のディレクトリへ移動できる。このコマンドは、ファイルシステムを移動するための"個人ポータル"みたいなもの!

使用例

  1. 別のフォルダに移動:

    $ cd Documents
    $ pwd
    /home/student/Documents
    
  2. ホームディレクトリに戻る:

    $ cd ~
    $ pwd
    /home/student
    
  3. 1つ上のレベルに移動:

    $ cd ..
    $ pwd
    /home
    
  4. ルートディレクトリに移動:

    $ cd /
    $ pwd
    /
    
  5. 絶対パスを使用:

    $ cd /var/log
    
  6. 相対パスを使用:

    $ cd ../Pictures
    
  7. 前のディレクトリに戻る:

    $ cd -
    $ pwd
    /var/log
    

cd使用時のエラー

存在しないフォルダに移動しようとすると、Linuxは次のように教えてくれるよ:

$ cd nonexistent_folder
bash: cd: nonexistent_folder: No such file or directory

フォルダ名が正しいか確認しよう。


5. 実践

学んだ内容を定着させるために、ターミナルで以下の手順を実行してください。

  1. 現在のディレクトリを表示する:

    $ pwd
    
  2. 現在のディレクトリの内容を確認する:

    $ ls
    
  3. Documentsフォルダに移動する:

    $ cd Documents
    
  4. ホームディレクトリに戻る:

    $ cd ~
    
  5. ルートディレクトリに移動してその中身を確認する:

    $ cd /
    $ ls
    
  6. 相対パスと絶対パスを使ってフォルダ間を移動することを練習してください。


6. 役立つアドバイス

  1. Tabキーを使ってフォルダやファイル名を自動補完しよう。例えば:

    $ cd Doc<Tab>
    

    フォルダが存在する場合、ターミナルは自動的にDocumentsまで補完してくれるよ。

  2. どこにいるか忘れた場合は、pwdコマンドでパスを確認できるよ。

  3. とにかく練習あるのみ!コマンドラインでファイルシステムをナビゲートするのは、経験を積むことで自然にできるようになるよ。

以上で、pwdlscdコマンドを使ってLinuxのファイルシステムを移動する方法を知ることができたね。このコマンドはターミナルの基本で、将来どんなタスクでもほぼ必要になるよ。

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