ファイルの作成、削除、コピー、移動:mkdir
、rm
、touch
、cp
、mv
1. フォルダとファイルを作成する
ファイルとフォルダの操作は、Linuxを含むどのOSでも基本的なスキルだね。データを保存するフォルダを作ったり、ファイルをいろいろな場所に移動したり、不必要なものを削除したり(時には間違えて必要なものも削除しちゃうこともね)、またそれらを好きなようにコピーしたりする必要があるよ。基本的なファイル操作コマンドを理解すれば、Linuxでの作業はもっと快適になって、同僚にも「お、プロだね!」って思われるかも。
Linuxではターミナルから簡単にフォルダやファイルを作成することができて、すごく便利だよ。
mkdir
— フォルダ(ディレクトリ)を作成する
mkdir
コマンドは新しいディレクトリ(フォルダ)を作成するのに使われるよ。
構文:
mkdir [フォルダ名]
例:
mkdir my_folder
このコマンドで現在のディレクトリにmy_folder
というフォルダが作成されるよ。
ネストされたディレクトリの作成
複数のネストされたフォルダを一度に作りたいときは、-p
フラグを使うよ:
mkdir -p parent_folder/child_folder/sub_child
これでparent_folder
の中にchild_folder
があって、その中にsub_child
があるフォルダ構造ができるよ。
-p
フラグを忘れちゃうと、Linuxが「親フォルダがないよ」って教えてくれるよ。人生と同じように、親なしで子供は作れないってことだね!
touch
— 空のファイルを作成する
ファイルをサッと作りたいときにはtouch
を使うよ。
構文:
touch [ファイル名]
例:
touch my_file.txt
my_file.txt
というファイルが今のディレクトリに瞬時に出現するよ。まるで魔法みたいだね。
裏技: 複数ファイルを一度に作成
touch file1.txt file2.txt file3.txt
おめでとう、これでマルチタスクのプロだね!
touch
はファイルを作成するだけじゃなく、既存のファイルのタイムスタンプ(作成日や更新日のデータ)も更新してくれるんだって。
2. ファイルとフォルダの削除
まず作成して、それから(時には涙ながらに)削除するよ。
rm
— ファイルを削除
Linuxではrm
コマンドを使ってファイルを削除するよ。
構文:
rm [ファイル名]
例:
rm my_file.txt
複数ファイルの削除
rm file1.txt file2.txt
確認ダイアログや警告なし!このコマンドには要注意だよ。
rm -r
— フォルダを削除
フォルダとその中身を削除する場合は、-r
(再帰)オプションを使うんだ。
例:
rm -r my_folder
特殊ケース: アクションの確認を求める保護
Linuxに確認を求めるようにしたい場合は、-i
オプションを追加するんだ:
rm -ri my_folder
rm -rf /
(またはrm -rf *
)を何の理解もせずに実行しちゃダメだよ。これで全てが削除されちゃうよ。Linuxは君の選択を信じてくれるけど、その後後悔することになるかもね。
3. ファイルとフォルダのコピー
cp
— ファイルのコピー
Linuxでファイルをコピーするのはデスクトップでの操作と同じくらい簡単だよ。
書式:
cp [ソース] [宛先]
例:
cp my_file.txt backup_file.txt
これで、my_file.txt
とそのコピーbackup_file.txt
の2つのファイルができたね。
複数ファイルをフォルダにコピー
例えば、3つのファイルをbackup
フォルダに移したいとするよ:
cp file1.txt file2.txt file3.txt backup/
フォルダの再帰的コピー
ディレクトリをコピーするにはフラグ-r
を使うんだ:
cp -r my_folder backup_folder
これでフォルダmy_folder
とその中身がbackup_folder
にコピーされるよ。
4. 移動と名前変更
mv
— ファイルやフォルダーを移動
mv
コマンドはファイルやフォルダーをある場所から別の場所へ移動します。
構文:
mv [ソース] [宛先]
例:
mv my_file.txt /home/user/documents/
これでファイル my_file.txt
はフォルダー /home/user/documents/
に移動されました。
mv
を使ったリネーム
同じコマンドを使ってファイル名を変更できます:
mv old_name.txt new_name.txt
Linuxでは名前を変更する専用のコマンドはありません。同じディレクトリ内で新しい名前にファイルを移動するだけです。
5. 実践課題
課題
- 次のフォルダ構造を作成してください:
project/ data/ logs/
- 以下のファイルを作成してください:
README.md
をproject/
に。data.csv
をproject/data/
に。
project/
フォルダをbackup/
フォルダにバックアップしてください。README.md
ファイルの名前をREADME_backup.md
に変更してください。logs/
フォルダを削除してください。
解決方法
# 1. フォルダ作成
mkdir -p project/data
mkdir project/logs
# 2. ファイル作成
touch project/README.md project/data/data.csv
# 3. バックアップ作成
cp -r project/ backup/
# 4. ファイル名の変更
mv project/README.md project/README_backup.md
# 5. フォルダ削除
rm -r project/logs
6. よくあるミスの解析
- エラー:
mkdir
が既存の名前と衝突。 フォルダが既に存在している場合、このコマンドはエラーを出すよ。ユニークな名前を使おう。 - エラー: 必要なファイルの削除。 重要なファイルをバックアップ無しで削除しちゃうと、復元するのはめっちゃ難しいよ。
- 無効なパスによるエラー。 指定したパスが存在しているか確認してね。例えば、
cp myfile.txt /nonexistent_path/
はエラーで終わるよ。
実生活での活用
Linuxのファイル管理を理解していると、こんな場面で役立つよ:
- 開発者。 プロジェクトファイルの操作、バックアップ、フォルダ構成の素早い作成に役立つ。
- 管理者。 一時的なファイルの作成・削除、ログの自動操作などに便利。
- 学生。 学習用ファイルを整然と管理できる。
簡単な例: 新しいプロジェクトのフォルダ構造を自動的に作成して、GUIを使わずに整理できる。
mkdir -p project/{src,docs,tests}
touch project/README.md
これで、コマンドラインを使ってファイル管理の魔法の杖にする方法がわかったね!
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