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ファイル内容の表示: cat, less, nano, vim

Docker SELF
レベル 1 , レッスン 7
使用可能

ファイル内容の表示: cat, less, nano, vim

1. cat: ファイル内容を簡単に表示する

テキストファイルの表示や編集は、Linuxを使うなら基本中の基本だよね。設定ファイル、エラーログ、プログラムのソースコード、全部が普通のテキストファイルだと思って大丈夫。WordとかNotepadとか、そういうのはLinuxでは登場しないから安心して。代わりに、catlessnanovimみたいなツールを使うよ。今日は簡単なものから始めて、もっと強力なツールに進んでいこう。

catって何?

catは「concatenate」(連結)から来てるけど、実際にはファイルの内容を単純に表示するために使うことが多いよ。

構文:

cat [ファイル名]

使い方の例:

例としてファイルを作って、その内容を表示してみよう:

echo "こんにちは、Linux!" > example.txt
cat example.txt

結果:

こんにちは、Linux!

特徴:

  • ファイルの内容を「全体的に」、ページ分割なしで表示するよ。ファイルが大きいと、全部が一気に端末にドバーッと流れる感じ。
  • ファイルを結合するためにも使える:

    cat file1.txt file2.txt > combined.txt
    

よくあるミス: ファイル名を指定し忘れると、catが「どこからともなく」入力を待ち始めちゃうよ。この状態から抜け出すにはCtrl+Dを押せばOK。


2. less: 大きなファイルを見る

lesscatより何が良いの?

ファイルが数行を超えると、catは使いにくくなる—テキストをスクロールするのが大変なんだよね。ここで登場するのが「控えめな兄弟」—コマンドless

使い方:

less [ファイル名]

使用例:

ファイルを開いてみよう:

less example.txt

less内でのナビゲーション:

キー アクション
Space 次のページに進む
b 前のページに戻る
/テキスト ファイル内でテキストを検索
q lessを終了する

特徴:

  • 大きなファイルでも速く動く。
  • 全コンテンツを一気に読み込むのではなく、必要な部分だけを表示(数万行のファイルに便利)。

もしlessでキリル文字の表示に問題がある場合、ファイルのエンコーディングがロケールと互換性があるか確認してみてね。例えば、UTF-8エンコーディングのファイルは完璧に読めるよ。


3. nano: シンプルなテキストエディタ

エディタは何のために必要?

時々、ファイルをただ閲覧するだけでは足りないですよね — 設定を変更したり、コードにコメントを追加したい時もある(例えばシステム設定を変えたい場合とか)。この時、本当のプログラミングが始まる。そして最初の助けになるのが nano だよ。

構文:

nano [ファイル名]

ファイルが存在しない場合、nano はそれを作成する提案をしてくれる。

例:

nano example.txt

このコマンドを実行すると、Notepadに似た(でもターミナル上の)インターフェースを持つテキストエディタが開きます。例えばこんなテキストを追加してみて:

私はLinuxが好き。

nanoでの操作:

nanoのコマンドはウィンドウの下部に表示されます。主なものは以下の通り:

操作キー アクション
Ctrl+O ファイルを保存
Ctrl+X エディタを終了
Ctrl+K 行を切り取り
Ctrl+U 行を貼り付け

特徴:

  • 使いやすさのおかげで、nano は初心者にとって素晴らしい選択になります。
  • 長い勉強時間を必要とせず、GUIが怖くない。

よくあるミス: 編集後にファイルを保存し忘れること。「×(バツ)マーク」で閉じるのに慣れているなら、ここでは Ctrl+OCtrl+X が友達になります。


4. vim: 真のギーク向けの強力なツール

vimは何のためにあるの?

もし君が、「あの伝説のプログラマー」みたいなスピードでファイルを編集したいなら、vimが必要だよ。このエディタは、その柔軟性と強力な機能で開発者の間で伝説さ。でも覚悟してね:最初は難しいよ。

構文:

vim [ファイル名]

例:

vim example.txt

モード間のナビゲーション

vimはいくつかのモードで動作する。その中で主要なのは次の2つ:

  1. コマンドモード (デフォルト)。
    • ナビゲーションやコマンドの実行に使用される。
    • 編集モードに切り替えるには、iを押す。
  2. 編集モード
    • テキストを変更できる。
    • コマンドモードに戻るには、Escを押す。

vimの基本コマンド:

コマンド アクション
i 編集モードに入る
Esc コマンドモードに戻る
:w ファイルを保存
:q エディタを終了
:wq 保存して終了

作業例:

  1. ファイルを開く:

    vim example.txt
    
  2. iを押して編集モードに入る。
  3. テキストを追加:

    こんにちは、vimの世界!
    
  4. コマンドモード(Esc)に戻って、:wqを入力してファイルを保存。

特徴:

  • プラグインをサポートする強力で高度なエディタ。
  • 学習曲線が高い: 効率的な開発者になるために役立つ。

よくあるミス: エディタから出られなくなること。「どうすればいいの?」ってなったら、Escを押して、:q!を入力して(保存せずに終了)。


5. ツールの比較

ツール 用途 利点 欠点
cat ファイル内容を素早く見る シンプル 大きなファイルには不便
less 大きなファイルを見る ページナビゲーション 閲覧のみで編集不可
nano 簡単なテキストエディタ 簡単に習得できる 複雑なタスクには機能不足
vim プロ仕様のエディタ 膨大な機能 習得のハードルが高い

実践課題

ファイル操作を練習しましょう:

  1. ファイル test.txt を作成しましょう:

    nano test.txt
    

    好きな内容を入力し、保存してファイルを閉じましょう。

  2. ファイルの内容を cat で確認しましょう:
    cat test.txt
    
  3. less を使ってファイルを開き、単語(例: /Linux)を検索してみましょう。
  4. vim でファイルを編集しましょう。新しい行を追加して保存し、終了してください。

これらの練習を通じて、Linuxでのテキストファイル操作やナビゲーションに不可欠なツールの使い方に慣れましょう。

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