IT企業の仕組み

4.1 プロダクト企業

IT業界にはたくさんの企業があるけど、明確な境界線はないんだ。大企業はしばしば非常に多くの ことをしていて、そのうちいくつかは確実にITで、他は全くITではないこともあるんだ。企業がITと呼ばれるのは、 その収益の大部分をIT製品から得ている場合か、あるいはいくつかの大規模で有名なIT製品を所有している場合なんだ。

IT業界では毎年、新しい企業が現れ、成長し、消えていく（正直に言うとね）何千もの企業があるんだ。創業者の 目標は、会社が死なずに成長し、株式が市場で取引開始するまで成長することだ。でも、それって何のために必要なんだろう？

もし企業がIPOを通過したら（市場で取引が始まったら）、創業者は株を売らずに（つまり高い税金を払わずに）、 例えば株を担保に融資を受けることができるし、株をキープできるんだ。 また、社員に給料の半分を現金で、残り半分を株で支払うこともできる。

トップマネジメントに優れた結果に対して株をプレミアムとして与えることができる。競争相手を株で買収することも: 非常に効果的な方法で、まだ小さいけど危険な競争相手を吸収することができる。

従業員が株で給料をもらうのも非常に有利。まず、税金を節約できるし、非常に裕福になることもできる。

4.2 現代のプロダクト

IT企業は、投資家のお金で急速に成長していくんだ。投資家たちは、企業が急成長するのが好きなんだよね。 「儲けなくてもいいから、とにかく成長して」（引用）。「1億人のユーザーを獲得して、そしたらそのユーザーでどうやって お金を稼ぐか考えよう」って。

言い換えれば、「人間＋テクノロジーはテクノロジー無しの人間に勝つ」、それと同じように「ビジネスマン＋投資は 投資無しのビジネスマンに勝つ」ってことなんだ。重要なのは成長。非常に速い成長だよ。

4.3 現代の開発

企業は急速に成長し、プロダクトはユーザーを急速に増やし、チームは？チームはプロダクトに常に新しい フィーチャーを追加する必要があるよね。

50年前、ソフトウェア開発が始まった頃、それは建設のように考えられていたんだよ。まず要件の評価段階があり、 次に設計段階、それから開発、テスト、そしてようやくプロダクトがお客さんの手に渡ったんだ。開発開始から 最初のクライアントまで5年かかることもあった。でも、今は全然違うんだ。

現代の開発は、常に実験を行うこと。大企業は常に新しいフィーチャーをテストしているよ。 そして、毎月、毎週、あるいは毎日（！）新しいバージョンのプロダクトをリリースしているんだ。

Facebookは、毎日数十の新しい「フィーチャー」をリリースしているんだよ。これらのフィーチャーは最初は1%のユーザーに 表示され、その後、自動的にユーザーの反応が調査されるんだ。もしユーザーにフィーチャーが好評なら、それを10%に 拡大する、という具合に。

もちろん、新しいフィーチャーの追加には、以前とは全く異なるソフトウェア開発のアプローチが必要になるよね。