3.1 カスタムプロパティ
CSS変数、またはカスタムプロパティは、Web開発におけるスタイル管理のための強力なツールだよ。これらを使うことで、パフォーマンスやコードの整理が改善され、CSSのサポート性と柔軟性が向上するんだ。カスタムプロパティと継承がこれらの要素にどう影響するのか、もう少し詳しく見てみよう。
カスタムプロパティって何?
忘れてたら、カスタムプロパティ(CSS変数)はCSSで設定して、スタイルシート全体で何度も使える値のことだよ。ダブルハイフン(--)で定義して、var()
関数で使えるんだ。
カスタムプロパティの宣言:
:root {
--main-color: #3498db;
--padding: 10px;
}
カスタムプロパティの使い方:
background-color: var(--main-color);
padding: var(--padding);
3.2 パフォーマンスへの影響
1. 再利用の最適化
CSS変数を使うことで、コードの重複を避けることができて、同じ値を何度も使えるんだ。これによりコードの量を減らして、その保守を簡単にできるよ。
例:
:root {
--main-color: #3498db;
}
.header {
background-color: var(--main-color);
}
.footer {
background-color: var(--main-color);
}
2. キャッシュとレンダリング
ブラウザはCSS変数を効果的にキャッシュして処理できるから、パフォーマンスに良い影響を与えるんだ。変数の値を変更すると、ブラウザはスタイルを一度だけ再計算すればいいから、レンダリングの負荷が減るんだ。
3. 動的な更新
CSS変数はJavaScriptを使って動的に変更できるよ。これでページ全体を再計算せずにスタイルを変更できるんだ。
例:
document.documentElement.style.setProperty('--main-color', '#e74c3c');
3.3 コードの構成に与える影響
スタイルの集中管理
CSS変数を一か所で定義することで、スタイルを集中管理できて、その保守と変更が容易になるんだ。
例
:root
の変数の値を変更するだけで、関連するスタイルがすべて自動的に更新される:
:root {
--font-size: 16px;
--line-height: 1.5;
}
body {
font-size: var(--font-size);
line-height: var(--line-height);
}
継承とコンテキスト
CSS変数は親要素から子要素に継承されるんだよ。これで上位レベルで値を設定して、より具体的なコンテキストでそれを使うことができる。
例:
:root {
--base-font-size: 16px;
}
.container {
font-size: var(--base-font-size);
}
.container .heading {
font-size: calc(var(--base-font-size) * 1.5);
}
可読性の向上
CSS変数を使うことで、変数がその機能に応じた名前で定義されるため、コードの可読性が向上するよ。
例:
:root {
--primary-color: #3498db;
--secondary-color: #2ecc71;
}
.primary-button {
background-color: var(--primary-color);
}
.secondary-button {
background-color: var(--secondary-color);
}
ローカル変数とグローバル変数
変数はグローバルレベル(:root
に定義するなど)や、特定のセレクタにローカルに定義できる。これにより、柔軟で適応性のあるスタイルが可能になる。
例:
:root {
--global-padding: 10px;
}
.section {
--section-padding: 20px;
padding: var(--section-padding);
}
.item {
padding: var(--global-padding);
}
3.4 完全実装の例
ここに、継承とローカルオーバーライドのために変数を使用する例があるよ:
:root {
--main-padding: 10px;
--main-margin: 20px;
--primary-color: #3498db;
}
.container {
padding: var(--main-padding);
margin: var(--main-margin);
}
.container .header {
--primary-color: #e74c3c; /* ローカル使用のための変数のオーバーライド */
color: var(--primary-color);
}
.container .content {
color: var(--primary-color); /* ルートからの変数の値を使用 */
}
<div class="container">
<div class="header">This is the header</div>
<div class="content">This is the content</div>
</div>
説明:
- この例では、
--primary-color
は.content
のテキストスタイリングに使われていて、その値はルートから継承しているよ .header
の中では、--primary-color
がオーバーライドされて、新しい値が使われているんだ
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