7.1 ブール代数
JavaScriptには、条件や式の真偽を確認するための特別な論理データ型があります。
JavaScriptでは、true（真）またはfalse（偽）のいずれかの値を表すために、キーワードBooleanを使用します。
このデータ型は、プログラムの実行順序をifやelseのような条件文で制御するため、またループやその他の構造を制御するためにプログラミングで非常に役立ちます。
論理演算子は、ブール値に対して論理操作を実行するために使用されます。
主な論理演算子:
- 論理AND（&&で示されます）
- 論理OR（||で示されます）
- 論理NOT（!で示されます）
それぞれを詳しく見ていきましょう。
7. 2 論理AND (&&)
論理AND演算子は、両方のオペランドが真である場合にtrueを返します。それ以外の場合、falseを返します。
構文:
a && b
例:
JavaScript
let a = true;
let b = false;
console.log(a && b); // false
利用方法:
&&演算子は、複数の条件を同時にチェックするために条件文でよく使用されます。
JavaScript
let age = 25;
let hasLicense = true;
if (age >= 18 && hasLicense) {
console.log('車を運転できます。');
}
7. 3 論理OR (||)
論理OR演算子は、少なくとも1つのオペランドが真である場合にtrueを返します。両方のオペランドが偽である場合、falseを返します。
構文:
a || b
例:
JavaScript
let a = true;
let b = false;
console.log(a || b); // true
利用方法:
||演算子は、複数の条件のうち少なくとも1つが満たされているかを確認するために使用されます。
JavaScript
let isWeekend = true;
let isHoliday = false;
if (isWeekend || isHoliday) {
console.log('今日は休日です。');
}
7.4 論理NOT (!)
論理NOT演算子は、オペランドが偽であればtrueを、オペランドが真であればfalseを返します。これはブール値を反転させます。
構文:
!a
例:
JavaScript
let a = true;
console.log(!a); // false
利用方法:
!演算子は、ブール値を反転させ、否定条件をチェックするためによく使用されます。
JavaScript
let isRaining = false;
if (!isRaining) {
console.log('散歩に行けます。');
}
7.5 比較演算子
論理操作を行うために、ブール値を返す比較演算子がよく使用されます:
| 演算子 | 説明 | 例 | 結果 |
|---|---|---|---|
| == | 等しい | 5 == '5' | true |
| === | 厳密に等しい（型変換なし） | 5 === '5' | false |
| != | 等しくない | 5 != '5' | false |
| !== | 厳密に等しくない（型変換なし） | 5 !== '5' | true |
| > | 大きい | 10 > 5 | true |
| < | 小さい | 10 < 5 | false |
| >= | 以上 | 10 >= 10 | true |
| <= | 以下 | 10 <= 5 | false |
比較演算子の使用例
演算子 == および ===
JavaScript
console.log(5 == '5'); // true (型変換)
console.log(5 === '5'); // false (厳密比較)
演算子 != および !==
JavaScript
console.log(5 != '5'); // false (型変換)
console.log(5 !== '5'); // true (厳密比較)
演算子 >, <, >=, <=
JavaScript
console.log(10 > 5); // true
console.log(10 < 5); // false
console.log(10 >= 10); // true
console.log(10 <= 5); // false
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